日頃よりほくほく線をご利用いただき誠にありがとうございます。また、当社の事業運営に関しまして、ご理解とご支援をいただいておりますことに深く感謝申し上げます。
当社では、開業以来「常に『安全』最優先」を経営の最重要課題として掲げ、安全・安定輸送の確保に取り組んできました。その結果、列車衝突事故や列車脱線事故等の鉄道運転事故を発生させることなく、併せてお客さまや社員、協力会社社員の死傷事故についても発生させることなく、安全な輸送を提供することができました。
2025年度は、9月期に大雨に伴う列車の運休および大幅な遅延が発生したほか、冬季における大雪に伴い、JR線への乗入区間で運転中止となり、直通運転を取りやめたことなどにより、お客さまにご不便をおかけすることとなりました。
当社は開業から29年が経過しましたが、着工からは50年以上経過していることから、設備の老朽化による事故や輸送障害を発生させることのないように設備の維持管理、更新を引き続き適正に実施してまいります。
今後も、『安全』に絶対はありませんが限りなく100%に近づけ続けていく取り組みを実践していくことで安全で安定した輸送を提供し、お客さまに安心して当社をご利用いただき、そしてお客さま・社員ともに笑顔になる鉄道を目指してまいります。
ご利用者数につきまして、2025年度は83万8千人のお客さまにご利用いただきました。沿線人口の減少などの影響により前年度と比べ94%という状況でした。
ほくほく線沿線では、少子高齢化や就業人口の減少が続いており、さらに不安定な世界情勢などの影響に伴う動力費、燃料費及び材料費等の高騰により、他の第三セクター鉄道同様に厳しい経営状況が続いています。その状況を少しでも改善するために様々な施策を進めています
2017年度よりスタートした、第三セクター鉄道初となる佐川急便(株)との貨客混載輸送を引き続き実施してまいります。
2022年度に、ほくほく線を舞台とした「大地の芸術祭」公式作品『JIKU #013 HOKUHOKU-LINE』が鑑賞できる『芸術祭列車』の運行を開始しました。2025年度は9月から11月の間、計6日間運行しました。
2023年11月23日に鉄道むすめ『松代うさぎ』がデビューし、これまで多くの関連グッズを商品化いたしました。当社で企画するイベントではもちろんですが、同業他社さまのイベントにも参加してこれらのグッズを販売し、ご来場のお客さまに大変ご好評をいただいております。
その他イベント関係においても、2019年度に『鉄旅オブザイヤー』のグランプリを受賞した『ナイトタートル』をはじめ、お客さまに楽しんでいただける取り組みを、継続的に実施してまいります。
私たちは、これからも各種法令等を遵守し、ハード・ソフトの両面から顕在化した課題の改善・解決を図るとともに、潜在的なリスク等にも然るべき対処を実施していくことにより、より安全で快適な輸送を提供してまいります。そして、これらのベースとなるのが、社員一人ひとりが自律的に考え行動することであるとの認識のもと、社員教育の充実に取り組んでまいります。
私たちは、沿線地域の皆さま、ご利用の皆さまとともに歩み、皆さま方から信頼され、愛され続ける鉄道会社をめざしてまいります。
この報告書は、2025年度に当社が取り組んできた事故防止や社内安全体制について、広くご理解いただくために公表するものです。お客さまからの声を、輸送の安全や業務の改善に役立てたく、積極的なご意見をいただければ幸いです。
代表取締役社長 猿山 彰
当社は開業当初から「安全・安定輸送の確保」を経営の最優先課題に据え、「安全な輸送こそが最大の使命」との強い決意のもと、取り組んできました。
これまで内部監査体制の確立、異常気象に起因する輸送障害の軽減、大事故を想定したリスク管理体制の構築、ヒヤリハットを共有するためのシステムの活用等、様々な取り組みを実施することで安全管理体制の強化を図ってきました。
その結果、開業以来今日まで列車衝突事故や列車脱線事故等の鉄道運転事故の発生はなく、併せてお客さまや社員、協力会社社員の死傷事故についても発生させることなく安全な輸送を提供することができました。
なお、当社の安全管理体制については、次の表に示すとおりです。
【安全管理体制組織図】

| 安全統括管理者 | : | 輸送の安全の確保に関する業務を統括する |
| 運転管理者 | : | 安全統括管理者の指揮の下、運転に関する事項を統括する |
| 施設管理者 | : | 安全統括管理者の指揮の下、鉄道施設に関する事項を統括する |
| 車両管理者 | : | 安全統括管理者の指揮の下、車両に関する事項を統括する |
| 財務・要員管理者 | : | 設備投資、財務及び要員に関する事項を統括する |
| 乗務員指導管理者 | : | 運転管理者の指揮の下、運転士の資質の保持に関する事項を管理する |
① 私たちは、基本動作を励行し、安全・安定輸送の確保を図ります。
② 私たちは、真心をこめたサービスに徹し、お客様に信頼される鉄道をめざします。
③ 私たちは、常に業務の刷新に努め、活気ある明るい職場をつくります。
この基本方針を達成するため、安全計画において「常に『安全』最優先(お客さまと社員、協力会社社員の死傷事故:ゼロ)」という具体的な目標を掲げて、安全で安定した輸送サービスの提供に取り組んできました。
また、2007年に制定した「社員行動規範」に則り、法令遵守と安全確保を実現するべく、全社員で行動してきました。
② 規程の遵守は、安全の基礎である。
③ 執務の厳正は、安全の要件である。
② お客さまに信頼される鉄道
③ 社会への適切な情報提供
④ 地域社会への貢献
⑤ 個人情報等の厳正な管理
⑥ 公正公平(適正)な取引
⑦ 反社会的勢力に対する毅然とした姿勢・絶縁
⑧ 会社財産の厳正な管理
⑨ 働きやすい職場づくり
これら安全推進会議での審議決定により、安全マネジメント体制におけるPDCAサイクルを確実に実践することができました。
また、異常時を想定した対応訓練を地元の消防機関等と合同で実施していますが、2025年度は、上越地域消防事務組合の協力により、うらがわら駅~大池いこいの森駅間の「第1・第2飯室トンネル」内において、大地震を想定した旅客救助及び避難訓練を実施しました。
- 【地元消防署との合同訓練】(総合防災訓練)






- 【本線上における乗務員訓練】(現車走行訓練)






- 【カッター車取扱訓練】

- 【列車防護訓練】

- 【保守用車脱線復旧訓練】

- 【保守用車除雪装置応復旧訓練】

- 【レール応急処置訓練】

- 【検電接地訓練】

| 研修機関 | 研修名 | 受講者数 |
|---|---|---|
| 鉄道総合技術研究所 | 新入社員のための鉄道技術概論 | 2名 |
| 日本鉄道電気技術協会 | 基礎課程 き電・変電技術科 | 1名 |
| 基礎課程 電灯電力技術科 | 1名 | |
| 普通課程 直流変電所とき電回路科 | 1名 | |
| 基礎課程 信号入門 | 1名 | |
| 普通課程 継電連動 | 1名 | |
| 普通課程 軌道回路 | 1名 | |
| 普通課程 運行管理システム | 1名 | |
| 基礎課程 鉄道通信 | 1名 | |
| 普通課程 通信ネットワーク技術 | 1名 | |
| 新潟県労働基準協会 | 玉掛け技能講習 | 1名 |
| アーク溶接特別講習 | 2名 | |
| 日本無線協会 | 第三級陸上特殊無線技士 | 3名 |
| JR東日本新潟支社総合訓練センター | 運転士運転取扱訓練 | 6名 |
その結果、安全で安定した輸送の確保を実現することができました。
また、安全と快適な乗り心地を確保するため信号設備の更新やレールの交換なども実施しています。2025年度の安全に関わる主な投資は次のとおりです。
| ◆高架橋桁補強 | 1,503万円 |
|---|---|
| ◆融雪装置噴射ポンプ更新 | 1,501万円 |
| ◆十日町変電所ほか1箇所特高断路器更新 | 4,099万円 |
| ◆浦川原変電所ほか3箇所直流継電器更新 | 3,379万円 |
| ◆ATS-P地上子更新 | 2,522万円 |
| ◆運行管理システム更新 | 8,457万円 |
| ◆分岐器更新 | 1,089万円 |
| ◆六日町構内トロリ線更新【同種更新】 | 750万円 |
| ◆HK100形電車定期検査 | 9,290万円 |
| ◆HK100形電車電気連結器その他修繕 | 425万円 |
| 年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | 2025年度 |
|---|---|---|---|---|---|
| 鉄道運転事故件数 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 死傷者数 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
今後も係員に起因する輸送障害「ゼロ」の継続に向けて、社員教育の充実及び基本作業の徹底を推進します。
| 年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | 2025年度 |
|---|---|---|---|---|---|
| 自然災害 | 9 | 6 | 7 | 6 | 3 |
| その他輸送障害 | 6 | 4 | 6 | 0 | 4 |
貨客混載輸送は、六日町駅~うらがわら駅間の定期旅客列車において荷物運搬用ボックスを座席上に積載し、荷物を運送するもので、平日夜間の上下各1本の列車で実施しています。ご乗車のお客さまにはご不便をおかけする場合があるかもしれませんが、ご理解ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
また、『卒業メッセージ』など、普段ご利用いただいているお客さまに楽しんでいただける企画についても、引き続き実施してまいります。
- 【ナイトタートル】

- 【ほくほく探検隊】

- 【卒業メッセージ】

- 【車庫見学とスノーシューで行く斜坑見学】


踏切事故防止活動の様子
またご乗車の際、駆け込み乗車は大変危険ですので余裕を持ったご乗車にご協力をお願いします。併せて、他のお客さまのご迷惑となる行為等についてはご遠慮いただき、乗車マナーを守ってすべてのお客さまが快適にご利用いただけますようご協力をお願いします。











